精神科医について

ストレス社会に求められる精神科の産業医

ストレス社会の産業医

現代の社会は「ストレス社会」といっても過言ではありません。職場などでも、身体的な不調よりも、うつなどの精神的不調を訴える人が増えているといいます。そういった不調の増加に直面しているのが、事業場などで労働者の健康を守るために働く産業医です。

産業医には、さまざまな診療科の医師がいますが、最近は事業場側も精神面のケアをより重点的に行ってくれる精神科の産業医を求めるケースもしばしばです。

とある調査によれば、この10年間の間に職場でストレスを感じる人は、勤労者の60パーセント以上となっているという結果が出ています。

1998年以降、自殺者の数も増加し、勤労者の自殺は交通事故死とほぼ同数とも言われています。事業場にとっても、勤労者の過労死や過労による自殺は、企業イメージの低下につながるだけでなく、労災認定の問題としても影響が大きいです。そのため、産業医によるメンタルヘルス対策は今後ますます注目される活動となっているのです。

職場のメンタルヘルス教育

とはいえ、実際に精神科の産業医を迎えても、事業場でメンタルヘルス対策を講じるのはなかなか難しい現実もあります。なぜならば、心の疾患の原因は、職場の人間関係や仕事内容に直結している場合が多く、勤労者自身が心の不調を感じていても、なかなかそれを言い出せないという環境になってしまっているためです。

そこで、事業場内の産業医は、心の不調を感じたときに訪れやすい環境づくりをしつつ、事業場外の精神科医や心療内科医とも連携をとったり、休職から復職までのプラン作成、復職後のフォローアップなども綿密に行うことが求められます。

産業医は、勤務者に対して健康講座などを開くこともしばしばですが、その際にメンタルヘルス関連の講座を開くことも有効です。精神科の専門医でない場合には、近隣の精神科医の協力を得るなどしても良いでしょう。特に事業場内のメンタルヘルス教育は、具体的な事例を通した教育が効果を発揮するといわれています。

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