産業医について

産業医の選任と求められる職務とは

産業医の選任

現在、産業医の資格を持つ医師は約7万人といわれています。しかし、産業医を必要とする事業場は16万件以上と言われており、産業医の需要は高くなっています。

産業医を選任することは、労働安全衛生規則によって定められているもので、選任しなければならない医師の人数も実は決められています。常時労働者が50人〜999人いる事業場であれば、産業医は1人で、嘱託も可能、労働者が1000人〜3000人の事業場であれば、専属産業医が1人、それ以上の労働者を抱える事業場であれば専属産業医が2人となっています。

また、労働者が999人以下の事業場でも、水銀やヒ素、黄りんなどの有害物質を扱う事業場や、坑内における業務などで常時500人以上の労働者を従事させる事業場の場合は、嘱託産業医ではなく専属産業医を1人選任しなければなりません。

産業医の職務

産業医の業務形態は多岐にわたり、健康診断の実施やその後の健康相談、保健指導、衛生委員会への参加などがあります。少なくとも月に1度は作業場のパトロールを行い、作業方や衛生状態をチェックしたりもします。その結果、もしも労働者にとって有害な条件が見られれば、即座に必要な措置を講じなければなりません。

また、事業場の業務形態によっても産業医の活動は変わってきます。たとえば、工場など、怪我などの不安がある現場では、安全対策を重視した活動がメインとなります。

安全面はひととおり確保されているデスクワークが主な現場では、労働者の運動不足による生活習慣病予防や、ストレス対策などが活動に求められてきます。

特に最近は工場やデスクワークの業務形態にかかわらず、メンタル面への問題対策も重視されています。基本的に、時間外労働が月100時間を超えて心身の疲労を申し出た労働者に関しては、産業医は面接を行うという職務が定められてはいるのですが、労働者が自ら申し出る前に身体面やメンタル面に問題が生じた場合などには休職を命じたりするといった判断も求められます。

投稿日:

執筆者: