産業医に最も多いのは内科の医師
内科医とは
医者といえば、もっともポピュラーなのが「内科医」と呼ばれる存在です。体の病気の診断をし、薬を出して治療を行う内科医は、古くから医学の根本的な部分を担ってきました。
現代では、内科にはさらに細かな分野があり、一般内科だけでなく、臓器や病気によって専門の内科が設けられています。
たとえば、心臓病を担当する循環器内科や、肺や気管支をみる呼吸器内科、さらには消化器内科、神経内科、腎臓内科、糖尿病内科、血液内科などなど…。これら専門分野に分かれた内科を全て合わせると、現役医師の3分の1ほどが何らかの「内科医」なのだそうです。
当然、事業場などで働く産業医も、内科医の割合が多くなっています。
迷ったら一般内科医の産業医を選ぶ
産業医になるためには、特に内科医である必要はないのですが、多くの労働者のさまざまな疾病や不調に対応するためには、幅広い知識と経験が必要です。労働者が何か不調を訴えて産業医のもとを訪れてきたときに、もし詳しい検査などが必要であれば、適切な診療科を紹介するなどの業務も行わなければなりません。そのようなとき、産業医が一般内科の先生であれば、特定の分野に偏らない適切な診断を下すことができるでしょう(もちろん、医師個人の能力によるところが大きいのですが)。
ちなみに、日本内科学会では、総合内科専門医に求める人間像として「患者の身になって対応できる豊かな人間性」「患者の問題解決に貢献する能力」「世界基準にかなう医学知識と技術」「独創的な研究能力を備える内科医」というポイントを挙げています。この能力はそっくりそのまま産業医にも求められる能力ともいえるでしょう。
事業場が産業医を選定する場合には、自社の業務にあった科の医師を選ぶのがオススメです。しかし、業務と医師の専門の科の相性がわからず、何科の医師が産業医として適切なのか?を迷っているのであれば、まずは一般内科医の産業医をあたってみるのが安心でしょう。一般内科医の産業医であれば、労働者のあらゆる不調に対して適切なアドバイスを送ることができます。
